香港遠征で起きた衝撃のアクシデント
2025年4月27日、香港・シャティン競馬場で開催されたG1クイーンエリザベスⅡ世カップで、日本の名牝リバティアイランドが予後不良となり、安楽死処置が施されました。
レース中、道中で徐々にポジションを上げたものの、直線で急失速し、川田将雅騎手が下馬。競馬場は異変を察知したファンの悲鳴に包まれました。診断結果は、左前脚の種子骨靭帯の断裂と球節部の亜脱臼。救命は叶わず、関係者の苦渋の決断により安楽死となりました。
ファンからの悲しみの声と賛否の議論
レース直後からSNSでは無事を祈る声があふれましたが、訃報が伝わると一気に悲嘆と怒りが広がりました。
「涙が止まらない」「現実を受け入れられない」といった声に加え、「繁殖に回す選択肢はなかったのか」「海外遠征のリスクをもっと考慮すべきだった」という意見も相次ぎ、関係者の判断に対する賛否が巻き起こっています。
一時代を築いたリバティアイランドの偉大な軌跡
リバティアイランドは、父ドゥラメンテ、母ヤンキーローズという血統背景を持ち、阪神ジュベナイルフィリーズでG1初制覇。
翌年には桜花賞、オークス、秋華賞を制し、史上7頭目の牝馬三冠を達成しました。古馬との初対戦となったジャパンカップでも、伝説的名馬イクイノックスに次ぐ2着に入るなど、日本競馬界を代表する存在となりました。
競馬の現実と向き合うファンたち
今回の悲劇を受け、「これも競馬の一部」と受け止めつつも、その辛さを隠しきれない声が多数寄せられています。
ミュージシャンのDAIGOや芸人のビタミンSお兄ちゃんもSNSで追悼の意を表し、リバティアイランドの功績を称えました。
「命を預かる競馬」というスポーツの厳しさと、それでもなお多くの人々を魅了する競走馬たちの尊さを改めて感じさせる出来事となりました。