一般人となった後の再犯に社会の注目集まる
2025年6月、神奈川県警は、元プロ野球選手の美嶋隼人容疑者(43)を不同意わいせつの疑いで逮捕しました。彼は「堂上隼人」の名でかつて福岡ソフトバンクホークスに所属し、プロ野球界で活躍していた過去を持ちます。
今回の事件では、横浜市内の路上で18歳の女性に対してわいせつな行為をした疑いが持たれており、防犯カメラの解析などから関与が浮上しました。美嶋容疑者は現在、弁護士が来るまでの黙秘を貫いているとのことです。
前歴が示す“再犯の危険性”
注目されるのは、美嶋容疑者が過去にも強制わいせつで逮捕され、懲役2年の実刑判決を受けた経歴がある点です。2012年には福岡県で未成年の女性に対する重大なわいせつ行為を行い、裁判所から実刑判決を受けています。その後、球団から契約を解除され、プロ野球界から退きました。
それから13年、再び同様の容疑での逮捕となった今回の事件に対し、SNSでは「また同じことを繰り返している」といった批判の声が相次いでいます。
社会が問われる“更生のあり方”と受け入れ体制
この一件は、性犯罪の再犯性の高さや、社会の受け入れ態勢の限界を改めて浮き彫りにしています。特に元有名人の場合、名前を変えて生活するケースも少なくなく、再犯時には社会的影響も大きくなります。
一方で、出所後の更生支援や監視体制の整備が不十分であることも課題として残っています。今回の事件は、加害者の過去と向き合うだけでなく、被害者の安全と安心をいかに守るか、社会全体で考える必要性を訴えかけるものです。