一部海外予約サイトで「空室枠の転売」が横行
全国に展開するビジネスホテルチェーン「東横イン」が、海外予約サイトを通じたトラブルについて公式サイトで異例の注意喚起を行いました。問題となっているのは、同社が提携先に提供した空室枠が、第三者によってAgodaなどの予約サイトで「転売」されているケースです。
発生している主なトラブル内容
東横インが指摘した問題点は以下の通りです。
- 実際の予約情報がホテル側に届かず、宿泊者が到着しても部屋が確保されていない。
- 予約した部屋のタイプや日付に誤りがあり、希望する条件で宿泊できない。
- 予約完了後、ホテルに情報が伝わるまで数日かかるケースがある。
- 正規料金よりも大幅に高い価格で部屋が販売されている。
- キャンセル不可の条件で販売され、変更・取消ができない。
これらのトラブルは、予約者にとって大きなストレスとなり、旅の予定を狂わせる原因にもなりかねません。
なぜこのような事態が起きるのか
背景には、空室情報を仲介業者が取得し、再販売するという“転売ビジネス”の存在があります。正式な提携ルートを経ずに販売された場合、正確な予約情報がホテルに伝わらず、結果として宿泊が保証されないケースが発生するのです。
東横インの対応と呼びかけ
東横インは「予約サイトへの直接問い合わせ」を利用者に呼びかけており、ホテル側では確認やキャンセル対応ができないことを強調しています。また、「公式サイトが最安値で安心」との原則に則り、公式予約の利用を強く推奨しています。

<参考・引用>
東横INN「【注意喚起】一部の海外予約サイト(Agoda等)ご利用時のご注意事項」(6月16日発表)
利用者がとるべき対策
- 予約はできるだけ東横インの【公式サイト】から行う
- 海外予約サイト利用時は「提携の有無」を確認
- キャンセル不可条件や価格設定に注意