太平洋沿岸に津波警報発令、M8.8の巨大地震が引き金に
2025年7月30日午前8時25分頃、ロシア・カムチャツカ半島沖で発生したM8.8の巨大地震により、日本の太平洋沿岸には津波警報が発令されました。震源は当初M8.0とされましたが、海外の観測機関によりM8.7、さらにM8.8と上方修正され、気象庁は北海道から和歌山県にかけての広範囲に警戒を促しています。
日本各地で津波を観測、避難対象は200万人超に
岩手県久慈港で1.3m、北海道根室市花咲で80cm、宮城県石巻港で70cmの津波を観測。北海道から沖縄にかけて広範囲に津波が確認され、総務省消防庁の発表によれば、21都道県・220市町村で計200万人以上が避難対象となりました。神奈川県では2011年の東日本大震災以来となる津波警報が発令されました。
ハワイやアジア各国にも津波警報、太平洋全体に波及
震源近くのカムチャツカ半島では最大4mの津波を観測。アメリカのハワイ州では避難が進められ、最大3mの津波が予測されています。台湾、東南アジア諸国、メキシコなど広範囲で警戒が呼びかけられており、津波の影響は太平洋全域に及んでいます。
津波の長時間化に警戒、専門家が「第2波」のリスクを指摘
気象庁は「津波の周期が1時間ほどで、長時間続くおそれがある」と説明。今村文彦教授は「第1波より後の波の方が大きくなるケースもある」と警告し、警報が解除されるまで海に近づかないよう強調しています。1952年の同地域の巨大地震では津波の影響が1日以上続きました。
交通・インフラに大打撃、経済活動も一時停止
JR東日本を含む17事業者41路線が運休、仙台空港も滑走路を閉鎖。東電は福島第一原発の処理水放出を停止、日産・キリン・コンビニ大手などが一部工場や店舗を休業するなど、社会経済に大きな影響を及ぼしています。
インターハイ・各種イベントも中止・中断に
全国高校総体のサッカー競技(北海道・福島)などが中止。選手や観客の安全を優先した措置が続いており、今後の日程への影響も懸念されています。
猛暑の中の避難で熱中症リスクが急上昇
丹波市では41.2度を記録するなど、猛暑の中での避難が続きます。屋外での避難は熱中症の危険が高く、水分補給・日陰での休息など、十分な暑さ対策が必要です。
津波は繰り返す可能性も、警報解除まで油断禁物
津波は第2波、第3波と規模を増すこともあるため、気象庁や自治体の情報を随時確認し、警報が完全に解除されるまで安全な場所を離れないことが重要です。