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「なぜ金持ちが庶民の代表面?」黒沢年雄問題から見る、コメンテーテーの“庶民ごっこ”への冷ややかな視線

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引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/d1a7c70121b6ad65ee3971ba329dc4110ccb78ad

黒沢年雄「月に50万は簡単」発言が波紋。「感覚がズレすぎ」と嘆きと反論の声が殺到

俳優の黒沢年雄氏(81)が、闇バイトに手を染める若者に向けて「その気になれば月に50万位は簡単だ」とブログで発信したことが、大きな波紋を広げています。良かれと思っての発言が、SNS上では「あまりに現実離れしている」「世の中そんなに甘くない」といった、一般市民からの悲痛な叫びとも言える反論を呼び起こす事態となっています。

黒沢氏が語る「宝の山」としての仕事

事の発端は、黒沢氏が24日までに更新した自身のブログ記事。闇バイトで数万円を稼ごうとする人々を「頭が回らない人だ」と一蹴し、正当な仕事で高収入を得る方法を提示しました。

黒沢氏が例に挙げたのは、エアコン修理や大工仕事などを請け負う「何でも屋」です。「ひとつの修理で一万円前後は難しい事では無い」「一日数件回っただけで5万円、1か月20日働いて100万…経費を引いてもかなりの手取りだ」と具体的な数字を挙げて説明。「僕が若かったら、今の世の中宝の山だぜ!」と締めくくり、やる気さえあれば道は開けると説きました。

SNSで噴出した反論と「リアルな給与」

この「月収50万円は簡単」というメッセージに対し、SNSでは現実の厳しさを訴える声が瞬く間に広がりました。

俳優・黒沢年雄氏が提唱した「月収50万円は簡単」という発言は、多くの人々から「現実離れしている」との批判を浴びた。しかし、この一件は単なる一個人の金銭感覚のズレとして片付けられる問題ではない。SNSでは、「この感覚は黒沢氏に限らず、情報番組に出てくるコメンテーターや文化人ぶった芸能人みんなそうだ」という、より根深い問題への指摘が広がっている。

テレビで繰り広げられる「庶民感覚」のパフォーマンス

「またお米の値段が上がりましたね!これじゃ家計が大変ですよ!」 「政府は庶民の暮らしを分かっているんでしょうか!減税すべきです!」

情報番組やワイドショーでは、このような司会者やコメンテーターの発言がおなじみの光景となっている。彼らは庶民の代弁者として物価高を嘆き、政府を批判する。しかし、視聴者の中には、その言葉を冷ややかに見つめる人々が少なくない。

あるSNSユーザーは、この状況を次のように手厳しく評した。

この投稿が示すのは、発言の内容そのものではなく、発言する「立場」への根本的な不信感だ。年収数千万、数億円を稼ぐであろう彼らが、数百円の価格変動を本気で憂いているとは到底思えない。その発言は、あくまで視聴者の共感を得て「好感度」を維持するためのパフォーマンス、いわば“庶民ごっこ”に過ぎないのではないか――。視聴者はそう感じ取っているのだ。

なぜ彼らの言葉は響かないのか?

問題の核心は、経済的な余裕の有無だけではない。多くの視聴者が感じているのは、日々の生活における「選択肢の差」だ。

一般家庭にとって、食料品の値上がりは「買うのを諦める」「安い代替品を探す」といった具体的な行動を伴う切実な問題だ。一方で、高所得者にとってそれは「少し支出が増える」だけであり、生活の質を揺るがすほどのインパクトはない。この埋めがたい経験の差が、言葉の重みを決定的に変えてしまう。

黒沢氏の「何でも屋になれば月50万は簡単」という発言が反感を買ったのも、失敗したときのリスクや、そもそも開業するためのスキルや資金といった「持たざる者」の現実がすっぽり抜け落ちていたからに他ならない。

求められるのは「共感」ではなく「誠実さ」

テレビというメディアが、最大公約数である「庶民」の側に立とうとするのは当然の演出かもしれない。しかし、その役割を担うコメンテーターが、自らの特権的な立場を無自覚なまま「庶民の代表」を演じ続けるのであれば、視聴者との溝は深まるばかりだ。

多くの人々が求めているのは、裕福な人間による安易な「共感」のポーズではない。たとえ自身の生活とは懸け離れていても、データや取材に基づいて社会問題を冷静に分析し、自身の立場をわきまえた上で発言する「誠実さ」なのではないだろうか。

今回の黒沢氏を巡る一件は、テレビで言葉を紡ぐ人々と、それを受け取る我々との間に横たわる、深刻な断絶を改めて浮き彫りにしたと言えるだろう。たと言えるでしょう。

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