冨樫義博氏、H×H414話の進捗報告。ファンの声は「仕事しろ」から「生きてるだけでありがとう」へ
2024年8月27日、人気漫画『HUNTER×HUNTER』の作者である冨樫義博氏が自身の公式Xアカウントを更新し、最新話の進捗状況を報告した。ファンからは喜びの声が上がる一方、その内容はかつての叱咤激励から、作者の健康状態を気遣うものへと大きく変化しており、作家とファンの関係性の成熟がうかがえる。
◆第414話の進捗を画像付きで投稿
冨樫氏は27日、「No.414、背景指定完了」というテキストと共に、執筆中の原稿とみられる画像を投稿。画像には「アミ系スピード線 上下から」といった細かな描き込み指示が確認でき、物語が着実に制作されていることをファンに伝えた。
『HUNTER×HUNTER』は、2022年12月発売号をもって週刊連載を終了。以降は不定期での掲載が続いており、作者のXアカウントが作品の進捗を知るための重要な情報源となっている。
◆様変わりしたファンからのコメント
今回の報告に対し、ファンからは多数のコメントが寄せられたが、その論調は過去とは顕著な違いを見せている。
かつて長期休載の際には、ネット上で「冨樫仕事しろ」といった、作品の再開を強く促す言葉が飛び交うのが恒例となっていた。しかし、近年、冨樫氏自身が「椅子に座れない」ほどの深刻な腰痛を抱えながら執筆していることが公にされて以降、ファンの論調は一変。
今回の投稿には、「もうただ生きているだけでありがとうなんです」「どうか無理だけはなさらず、編集部も絶対に無茶はさせないようにお願いしたい!」といった、冨樫氏の体調を最優先に願う声が大多数を占めている。
◆完結を望む故の多様な意見も
一方で、物語の完結を切望するあまり、様々な意見が挙がるのも特徴だ。中には、「もう諦めてネームまでの原案者になって、絵は誰かに任せて欲しい」と、制作体制の変更を提案するファンや、作者の逝去後もアシスタントらによって連載が続く『ベルセルク』を例に挙げ、万が一の際の連載継続を案じる声も見られた。
また、「完全復活(二ヶ月)」といった、短期での連載再開と休載を繰り返してきた歴史を揶揄するようなコメントも見受けられるが、これも長年作品を愛読してきたファンならではの愛情表現とみられる。
今回のX更新は、作品の進捗を伝えるだけでなく、作者とファンとの間に育まれた、健康を気遣いながら完結を待つという独特の関係性を改めて浮き彫りにしたと言えるだろう。