「ベッドの下を掃除していたら、こんなものが出てきたんだけど…」
海外の人気掲示板Redditに投稿された一枚の写真が、大きな話題を呼んでいます。そこに写っていたのは、半分に切られ、表面に黒い何かがびっしりと刺さったレモン。その少し不気味な見た目から、スレッドには「何かの呪術?」「不気味すぎる…」といったコメントが寄せられ、一時騒然となりました。

しかし、この謎の物体の正体が判明すると、コメント欄の雰囲気は一変。「懐かしい!」「とても素敵なものだよ」と、温かいコメントで溢れかえったのです。
一体、この物体の正体は何だったのでしょうか?
謎の物体の正体は「ポマンダー」
多くのユーザーが指摘したその正体は、「ポマンダー(Pomander)」と呼ばれるものでした。レモンに刺さっていた黒い物体の正体は、香辛料のクローブです。
ポマンダーとは、柑橘系の果物(特にオレンジがよく使われます)にクローブを刺して作る、ヨーロッパで古くから伝わる伝統的な芳香剤であり、そして「お守り」でもあります。その歴史は古く、中世ヨーロッパでは疫病除けや魔除けのお守りとして、貴族たちが金や銀のケースに入れて持ち歩いていたと言われています。
現代では、特にクリスマスの時期になると各家庭で手作りされる冬の風物詩。
クローブを刺したオレンジにリボンを巻いてツリーに飾ったり、部屋に吊るしたりして、そのスパイシーで爽やかな香りを楽しみます。
投稿者がベッドの下から見つけたものは、おそらく前の住人が芳香剤や虫除けとして置いていたものが、忘れられてしまったのではないか、と推測されています。呪いのアイテムかと思いきや、実は人々の暮らしに根付いた、素敵な習慣のなごりだったのです。
日本の家庭でも!意外と簡単な「ポマンダー」の作り方
このポマンダー、実は日本でも簡単に作ることができます。天然素材100%のルームフレグランスとして、クローゼットや玄関に置くのもおすすめです。
【用意するもの】
- オレンジ、レモン、ゆずなどお好みの柑橘類
- クローブ(ホール)
- 竹串
- (お好みで)リボン
【作り方】
- 柑橘の表面に竹串で軽く穴を開けます。
- 開けた穴にクローブを刺し込んでいきます。好きな模様を描くのも楽しいでしょう。
- 全体にクローブを刺し終えたら、お好みでリボンを十字に結びます。
- 風通しの良い涼しい場所で1〜2週間ほど乾燥させれば完成です!
乾燥させることで長期保存が可能になり、香りも長持ちします。
まとめ
日常の片隅から見つかった一つの謎の物体が、実は何世紀にもわたるヨーロッパの豊かな文化と歴史に繋がっていました。もしあなたが家の掃除中に不思議なものを見つけたら、それは呪いのアイテムではなく、誰かの素敵な思い出や願いが込められた”お守り”なのかもしれませんね。